一月三舟
世の中、いろんな事があり、いろんな見方がある。いろんな人間もいる。豊川市議会議員:倉橋英樹のblogです。
201703« 123456789101112131415161718192021222324252627282930»201705
みんなの党の敗因
 まず、私は「みんなの党は負けた」と見ている。
 メディアは盛んに「みんなの党の一人勝ち(或いは自民党と二人勝ち)」のように報じるが事実ではない。

 第一に、渡辺代表の目標と結果は散々なものである。
目標結果達成率
選挙区10以上30%
比例区10以上70%
  合計 20以上1050%

 上記のように、半分取れただけであり「目標達成率(50%)」でみれば、民主党(81%)以下である。

 目標自体の厳しさの点で、みんなの党は不利ともいえるがそれは「見込みの甘さ」を同時に認めることとなる。
 いずれにせよ、大きく反省しなければならないと思う。

 マスコミに乗せられ、みんなの党の内外すべてが大勝気分でいれば、足元をすくわれるだろう。

 たった10議席など1998年の共産党の獲得議席15以下だ。
 その共産党は凋落激しくもはや国会から姿を消すのじゃないかと言うくらい(改選3議席)になっている。

 「勝ったね」「頑張ったね」これだけではいけない。
 耳障りの良いことばかり言ってしまうのは、「芸人殺し」だ。
 政党や組織で「よいしょ」発言が多数になれば、あとは退潮していくだけである。

 誤った方針すら、「正しい」と誤認させてしまう末路は想像に容易い。


 本題 「みんなの党の問題点はどこか」

 その1 「アジェンダがブレていた」
 アジェンダ(政策課題)が一致した者のみを候補者にした。。。政策の柱を掲げて、民主党のように「候補者で言うことが違う」という信用の無さを排除した筈だった

 しかし、「八ッ場ダムの建設」に関して、みんなの党は「費用便益計算によって事業継続の可否の結論を出す」と曖昧にしてしまった結果・・・
候補者八ッ場ダムの建設
比例区・上野宏史推進
埼玉選挙区・小林司反対
茨城選挙区・大川成典分からない

 (情報元・八ッ場(やんば)あしたの会

 上記のようにブレてしまった。
 また、良くも悪くも無駄な事業継続の争点となっている「八ッ場ダム」である。
 みんなの党は、「無駄を省く」政策に大きな期待を集めていた。それだけに、多くの落胆が見られた。

 決して、マイナーな政策論点では無かった筈だ。推進にせよ、反対にせよ・・・

 『費用便益計算』を行った上での【結論】を示すべきだった。


 その2 「経済政策・成長戦略に具体性がなかった」
 国政において、 「この国の経済をどのようにするか」は第一義とも言うべき課題である。雇用環境の改善は、制度設計以上に景気自体の回復が重要となる。

 みんなの党の政策を見ると、経済政策において自民党・民主党あるいは共産党などよりも具体性に乏しかった。

 『年率4%以上の名目成長により、10年間で所得を5割アップさせる』
 → どうやるのか。所得5割アップは絵空事にすら聞こえる。

 『世界標準の合理的な経済政策を進め、閉鎖的な規制や制度は改革する』
 → そもそも世界標準の経済政策とは何か。
 世界各国の経済構造など違いがあり、その政策も違うのは当然で、それを無理やり世界標準でまとめるのも問題である。
 改革すると言う閉鎖的な制度・規制は具体的に何か。例示すらされずに、空文化している。後段に農業や育児など、分野は示されているがそれぞれドコを改善するのか不明。

 『「中小企業憲章」及びそれに基づく「中小企業条例」を制定』
 → その中身はどこにも書いて無い。作ればいいって物ではない。

 『排出量取引市場の創設などにより、日本の温室効果ガス排出量の削減目標の達成をテコとし「緑の成長」を促進』
 → 日本の温室効果ガスの削減はすでにかなり進んでおり、そもそもの目標が日本だけ異常に厳しくされている。
 排出量取引市場自体、日本のお金を海外に送金するだけで、経済成長の足を引っ張るものである。
 (そもそも地球温暖化は本当に進んでいるのか?(以前は、寒冷化になると科学者の大半が言っていた))


 色々書いたが、基本的に良い政策案も提示している。
 それでも、こと経済問題に関しては、具体的かつ全体をカバーするような経済政策が見受けられず、 「公務員批判」に対する期待のみが先行した。

 一点集中的な政党はあっても良いと思うし、専門分野で活躍して欲しいと期待する。
 しかし、大きな目で政治を見ている有権者には「日本と言う国家を任せる」つまり、「政権を委ねたい」と思わせるには至らない
 逆に、自民党の強みはその内容はともかく「日本全体の経済対策が出来る(してきた)」ことにある。

 一点集中型の政策は「批判票を集める」のには有利だが、それ以上にはならない
 第二、第三の受け皿が現れ、その時の風によって多くの票は簡単に消えるであろう。

 みんなの党は地方議員の育成だけでなく、
 経済政策の自力をつけなくてはならない。


にほんブログ村 政治ブログへ  

 (注1)
 経済政策以外にも、外国人参政権や憲法問題、いろいろな争点が曖昧であった。
 人によって、今回の敗因箇所の見方が違うとは思います。

 また、私自身の経済政策は、雇用効果や消費性向に着目した(費用を抑えた)ケインズ政策を推しています。
 参考リンク・
政治経済論(日本のデフレを考える、ほか)

 (注2)
 私自身は「みんなの党」に所属もしていないし、本来放って置いてもいいことである。
 むしろ、ここで「よいしょ」発言に逆らう事を書くのは、敵を作るだけだと思う。それでも書くのは期待しているからである。

 今後の地方選挙では、無所属のまま推薦でもいただければ・・・と考えている。
 今回の批判的記事で、おじゃんになるかもしれないがそれはそれまで。自分の利益の為に、事なかれ主義もおべっかを使う気も無い。
関連記事
| 2010/07/21(Wed)15:30 |
| 選挙 | comments(4) | trackbacks(0) |
<<選挙ポスターの水増し請求。豊川市の公費負担事情と市場価格。 │ ホーム │ 民主党、ダム建設を推進へ。>>
日本共産党が 選挙区で 1つも 議席をとれなかったことが めっちゃ 嬉しかった。
うざい 小池晃の落選 バンザイ。
私自身は、共産党の進退にさほど興味は無いのですが、国民にとって良い人材を落とし、党中央に良い人材が当選した感じでしょうか。

他の比例区当選した共産党議員は皆、党官僚(民間企業で働いた経験の無い人)ですから、まだ小池氏が比例に回って当選された方が良かったと思います。

共産党関係者が見ているなら、「何故此処まで嫌われるのか」しっかり自己分析されるといいですね。

「多様な意見」の一つとして、私は1議席でも残っていた方が「民主主義社会での議会としては望ましい」と思ってはいるのですが・・・
共産党は衰退の原因をメディアや他の要因で探すよりさきに、まず自らを省みないと尻すぼみで本当に国会から消えてしまうでしょう。

自省できない組織のままなら、消滅もやむなし。
│ クラ URL #WiSUj39Y[ 編集] │ 2010/07/22 11:36 │
>ケインズ政策

乗数効果なんか無いと言ってる人たちは放置しておくとして、個人の所得格差、大企業と中小の二重構造、地域間格差、こういうものを放っておくとケインズ政策の効果は薄れてしまうのではないですか?
│ ネーム URL #-[ 編集] │ 2010/08/03 13:36 │
ネームさん、有り難うございます。

ケインズ政策は、これまで【小渕政権時】以外、きちんと実施されていないというのがケインズ経済学を学んだ人の意見だと思います。

その小渕政権自体も短期で終わってしまって、乗数効果まで疑われるということになっていますね(^^;

個人の所得格差、大企業と中小の二重構造、地域間格差を放っておくと~
私もそう思います。「地域間格差」は正直、どういう風に影響していくか分かっていないですけど(すみません。

個人所得は、収入差による【消費性向】から、国内需要に対する景気刺激が違ってきますよね。
全員一律の給料なんて事は言いませんが、もう少し格差がフラットになると経済政策的に良いと思います。そういう風に誘導できる政策を考えたいですね。

大企業と中小の二重構造の中身は、色々言われてるけど、これも給与格差や雇用の安定感という点で言えばやっぱり景気(ケインズ政策の効果)に影響しますよね。

良い例ではないかもですが、「労働者の収入」に着目して、ケインズ経済政策で大成功した国といわれるのがナチスドイツですね。
良くも悪くもナチスが企業の儲けを監視して、公共事業費のうち労働者に支払われる比率を高くしました(日本の倍以上だと思いました)。
そうして公共事業を効率的・効果的なものにしていました。

ネームさんの言うとおり、ケインズ政策の効果が十分に発揮されるように日本も考えていかないと駄目ですね。
│ クラ URL #WiSUj39Y[ 編集] │ 2010/08/03 14:37 │











管理者にだけ表示を許可する

 │ ホーム │ 
PROFILE

倉橋英樹

RECENT ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
search