一月三舟
世の中、いろんな事があり、いろんな見方がある。いろんな人間もいる。豊川市議会議員:倉橋英樹のblogです。
201701« 12345678910111213141516171819202122232425262728»201703
海外視察の費用283万円とその効果(豊川市)
 前回記事で少し触れた 議員の海外視察 について。

 豊川市では2008年に6名の議員がアメリカ(ロサンゼルス市・クパチーノ市)へ6日間海外視察に行かれていました。

 海外視察に行かれた議員は以下の6名(敬称略)。
 鈴川智彦 鈴木義章 川上陽子 美馬ゆきえ 米谷俊子 西川米子

 費用は総額 283万2774円
 一人あたり   47万2129円

 まず、この費用に対する効果はどれだけのものがあったのだろう。
 インターネットで確認できるのは、西川米子氏の報告のみである。
 (他の議員はHP内を探したが記されていなかった)

 ただ豊川市では、【平成20年度・海外派遣調査報告書】を作成され、申し出があれば配られている。

 全32頁。

 因みに32ページのうち、各議員の報告ページ数と報告書抜粋は以下の通り(敬称略)。

 鈴川智彦  4ページ(挨拶文、日程などの説明)
 西川米子  6ページ(ロサンゼルスの災害対策について)
 美馬ゆきえ 5ページ(地域における老人対策について)
 川上陽子  7ページ(キュパティーノ市の教育について)
 鈴木義章  4ページ(紙のリサイクルプラントについて)
 米谷俊子  5ページ(シリコンバレーにおけるハイテク汚染対策について)

 * 報告書抜粋画像
 鈴川報告 西川報告 美馬報告

 川上報告 鈴木報告 米谷報告

 鈴川氏以外の報告は、1ページ目とマトメ部分となっています。

 見ていただければ分かるように、1ページ目は氏名、視察先、視察項目が書かれており実質中身は無い。
 マトメ部分は最も中身が期待される箇所なのだが、皆さんの評価はどうだろうか?

 勿論、政策参考となり得る事例も僅かにある。
 しかし、「ボランティアに17.5時間の防災教育をしている」だとか「教育予算不足を地方債(借金)で賄う」だとか、画期的な発想ではない。

 「私達の環境は私達が守る(米谷氏)」など、良い事は言っている。否定はしない。

 だが、283万円の価値があるのかどうか

 私は全くその価値は無いと考える。
 第一に、海外の事例よりも日本の先進事例を勉強された方が、はるかに費用も少なく、法令も共通で現実に実行できる。

 第二に、視察するよりもその手の書籍を購入し、熟読した方が詳しくなれる。しかも、非常に安くだ。

 2008年以降、経済情勢から豊川市は海外視察を見送っているというが、そもそも「海外視察は必要ない」という結論が出せないものか。

 続き部分は細かい費用弁償などについて、おかしな点を記します。
 まずは経費(下の方の日当欄に注目)。
海外視察経費


 議員報酬を貰いながら、海外に出ると二重に給与が出ることになります。
 これは条例で定められている措置で違法性があるわけではありません。

 しかし、日常の議員活動の中で、調査・勉強に他市町へ出かける事もある。その時に日当が出るわけ無い。それも含めての議員報酬の筈です。

 また外に視察するよりも、市町を歩いた方がよっぽど調査研究に役立つこともある。
 海外や他市町に行ったからといって、報酬をアップさせるのは不要である。地元で聞き込みをする議員と報酬差別する必要は無いのだ。

 そして、海外派遣を希望した議員が16名いて「派遣申出書」を出しているが、その申出書は4種類しかなかった。
 つまり、視察希望先・目的など文字筆跡が4種類である。
 (西川議員と井上議員がオリジナル、残り14名が2種類の筆跡で分かれていた)

 どこまで意欲があったのだろうか?
 海外視察が議員の小遣い稼ぎ、或いは旅行というご褒美になってはいないか。


 次に違法性が問われる問題。

 【豊川市議会海外議員派遣実施要綱】第4条には、「~海外派遣がその期間及び経費が最小限になるなど、効率的で効果的な方法により、十分な成果が得られるよう~」にと書かれている。

 しかし、視察先での移動に豊川市視察団は専用車(ハイヤー)を使った。
 鈴川氏の報告画像右側にある「専用車」というのがそれだ。
 鈴川報告

 ロサンゼルスやクパチーノ市に公共交通機関は無かったのか。ハイヤーでなくタクシーとすることも出来なかったのか。

 そして、同じ事案が岡山県にあり、違法であったという判決が出ていたのだ。
 県議の海外視察費返還請求の控訴裁判も岡山県が敗訴

 ~引用はじめ~

 1節。要旨。
 岡山県議の小田春人氏と元・県議の桑山博之氏(現・津山市長)が2005年に海外視察で割高な専用車を使ったとして、市民団体『市民オンブズマンおかやま』が『岡山県知事に対して、その県議2名に対して、25万円ずつ(計50万円)を返還するよう命ずる』ことを求める控訴(広島高裁)裁判の判決(2009年2月26日)で、(1審(岡山地裁)に続いて)49万8400円の返還を知事に命じた。

 2節。海外視察。
 1。海外視察の目的。
 判決によると、小田春人・県議と桑山博之・(当時)県議は、2005年(平成17年)8月にドイツやスウェーデンなど、ヨーロッパ3カ国を視察し、「ゴミプログラム」などを海外視察した。旅費として岡山県から計約221万円が支払われた。

 2。返還額の算定根拠。
 このときに現地交通費で専用車(ハイヤー)の代金27万5000円を含めて29万5363万円を、2人に、それぞれ払った。
 この、専用車で移動した区間を、タクシーや公共交通機関(電車やバスなど)でも移動できたから、差額を算定して、判決は『知事が県議2名に返還させるよう』知事に命じた。

 3。専用車は必要か?
 岡山県側は『不測の事故に出会うのを避けるためには専用車による安全確保が重要だった』と主張したが、判決は『視察先の欧州の治安は安定しており、特別に安全性を確保する必要性はない』『県議は現地では著名でなく、観光客と区別して特別に安全を確保する必要はない。専用車でないと(県議としての)品位が保持できないものでもない』と述べた。

 ~引用終わり~


 費用対効果の薄い海外派遣に、専用車(ハイヤー)という更なる無駄の積み増しをしていたということです。
 百歩譲って、視察が必要だというにしても、

 違法性まで問われる、このような無駄遣いは無くすべきだ。


 最後に、批判ばかりでなく私自身の町議会議員時の行政視察もどうぞ。

 富山市への行政視察

 3万5千円の価値は無かったでしょう。ご批判は真摯に受け止めます。

にほんブログ村 政治ブログへ
関連記事
| 2010/04/11(Sun)02:00 |
| 市民オンブズ活動 | comments(2) | trackbacks(0) |
<<そしたらしたら祭に行って来ました!! │ ホーム │ 議員の期末手当、掛け算が一つ多くないですか?>>
久方振りに立ち寄らせて頂きます^^

んー、宿泊費¥24000に対して、食事代が¥40000ですか。
現地での食事が4日分としても、よっぽど豪華な美味しい物を食べたのでしょうかね。

それと、その他経費とは?!いったい何なのか謎です。

日程表を見る限り、1日目と5、6日目は何もしてない様ですが・・・
飛行機に乗っているだけでも日当が出るなんて、相当割のいい仕事ですよ。(笑

専用車についても、調査を兼ねて公共の交通機関を利用すればいいでしょう。
高齢者や障害者の方へ対する利用上の工夫、災害時の対策等、
視察項目としてある内容に、繋がる所も色々あると思いますし、
よっぽど得る事も多かったんじゃないかと思いますね。

偉そうな事言えませんけど、実際視察で動いたのが3日(?)、
中高生レベルのレポートで、豪華VIP旅行を堪能してきた、としか・・
思えないのは私だけでしょうか^^;
│ 牡丹 URL #rId1tC1Q[ 編集] │ 2010/04/11 13:49 │
お久しぶりです^^

食事は朝と夜4日分です。
つまり、40000÷8=【一食5千円】ですね。

朝は原則ホテルで済ますことと発注希望しているので、5000円以下で済むと思いますが…

アメリカの物価、レストラン料金事情は分かりませんが、それなりの物を食事されたんじゃないかなって思っちゃいますね。

ホテル代金は良心的な料金ですよね。それだけに食事代が目立つ・・・


日当は要らないでしょう。仰るとおり、1日目と5、6日目は特に。
専用車についても、仰るように町を歩くなりした方が意図しない発見もあり得るし、【費用も機会も無駄】にして勿体無いですよね。


【中高生レベルのレポート】とは、いわれた議員さんが怒るかもしれませんが・・・
その程度しか書けない議員が悪いのではなく、それだけのことしか吸収できないのが、行政視察の限界なんだと思います。

だから、レポートの中に「この程度なら行政視察はしなくてもいいと思いました」とか報告されたら良かったのにね。
│ クラ URL #WiSUj39Y[ 編集] │ 2010/04/12 00:17 │











管理者にだけ表示を許可する

 │ ホーム │ 
PROFILE

倉橋英樹

RECENT ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
search