一月三舟
世の中、いろんな事があり、いろんな見方がある。いろんな人間もいる。豊川市議会議員:倉橋英樹のblogです。
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豊川の治水目標達成と費用対効果
 皆様、豊川(とよがわ)の一鍬田をご存知でしょうか。

 洪水時、豊川で一番高水位となり危ないとされてきた地点です。
 (一鍬田=「ひとくわだ」、河口から約24キロメートル前後上流の地点)

 このほど、一鍬田の河道掘削事業が完了し、新城橋から豊川河口までの掘削事業(国の直轄)も完了しました。

 一鍬田の川幅は100mから150mに大きく拡がり、盛り上がっていた土も4~6m掘削して頂いています。

 一鍬田の河道掘削1 一鍬田の河道掘削2
 (一鍬田のbefore and after)

 これによって、豊川水系の河川整備計画に盛り込まれた治水目標はほぼ達成されることとなります。

 具体的に本事業の治水効果は、戦後最大洪水の際の水位で2m下がる(一鍬田地点)と見込まれています。

 そして、この河道掘削の事業費は、約11億4700万円とのことです。
 (上記は全て、中部地方整備局豊橋河川事務所様で聞き取りした数字)


 一方、設楽ダムの本体工事費は約2070億円です。
 有効貯水量9200万㎥のうち、約20.65%(1900万㎥)が治水目的となっています。
 これを計算すると設楽ダムの治水目的費用は約427.5億円となります。
 (実際の治水勘定では、更に高額となりますが説明を省略いたします)

本体工事費有効貯水量治水用量治水分の%治水分工事費
設楽ダム2070億円9200万㎥1900万㎥約20.65%約427.5億円

 設楽ダムの治水効果は、一番危険とされる一鍬田地点より、約3km上流の治水上殆ど心配のない石田地点(河口より27.6km)で約60㎝水位を下げるとされています。

 ややこしいですが、豊川流域で治水対策をしなければいけない一鍬田地点での治水効果は、設楽ダムでは謳われていませんので、単純に今回の河道掘削と直接対比は出来ません。

 しかし、そもそも安全な石田地点の水位を60㎝下げる効果の設楽ダム。
 最も危険とされていた一鍬田の水位を2m下げた河道掘削。
 (石田地点も10㎝の水位低下。)

 どちらの治水効果が高いと言えるのでしょうか。

 また、ダムはその場所よりも上流で降った雨にのみ治水効果が発揮されます。

 設楽ダムは河口より70km上流で計画されています。
 一鍬田の約24km地点から、約46kmの間で降る雨にダムは無力です。

 設楽ダムの治水費用は、427億5000万円。
 河道掘削の治水費用は、  11億4700万円。

 
 費用対効果は火を見るより明らかです。
 (地元企業に直接受注チャンスが増えるのも、河道掘削事業の方です。)

 設楽ダムを造りたい人たちは、これでも設楽ダムが安いと主張しています。
 それでは、いくらお金があっても足りません。

 財源には限りがあり、インフラの老朽化も激しい状況です。
 現実に合わせた判断を常に政治家はしていくべきです。
 

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